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竿燈伝統の技

今日からはじまる秋田竿燈まつりへ、県外からの観光客も続々と会場を訪れて夜本番に備えています。

竿燈には大若、中若、小若があります。
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一番大きな大若は長さ12m、重さ50kgで、計46個の堤灯をつるします。
力四分、技六分といわれるバランスで竿燈を手のひら、額、肩、腰などに移しかえる妙技が竿燈の見どころです。

妙技についてご紹介したいと思います。
【竿燈の妙技】
●流し
次の差し手が継ぎやすいように支え、二人で竿燈を起こし、利き手で差し上げ、次の差し手が継竹を足していきます。

●平手
高々とかざし上げて見せる、力強く豪快な竿燈の基本技。

●額
首の根っこが座った、重量感あふれる技。
指の間から静かにずらしながら額に乗せ、両手を大きく開いてバランスを取ります。

●肩
差しやすく、もっとも覚えやすい技と言われています。
利き腕の手のひらに受けて静止し、利き腕を曲げずにまっすぐ肩におろします。

●腰
かなりの修練が必要な魅せ技です。
利き腕の手のひらに受けます。
指の間からずらして腰に乗せ、状態をほどよく横に傾けて両足で開いてバランスを取ります。

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夜竿燈が終わると「もどり竿燈」があるのはご存知でしょうか?
夜竿燈の熱気冷めやらぬ中、聞こえてくる竿燈囃子に誘われて竿燈大通りから小路に入ると、出竿町内でのもどり竿燈を見ることができます。
また、腕自慢の妙技が冴える竿燈妙技会(昼竿燈)は、規定技(流し・手のひら・額・肩・腰)の5種目とも30秒間すべて片手で操ります。
自由演技は、継ぎ竹を増やしたり、花傘や扇子などの小道具を使ったスリリングな演技が見ものです。

様々な迫力ある竿燈の演技にご注目ください。